あなたが落ちるのは地獄レベル3の衆合(しゅうごう)地獄です。
地獄レベル | 地獄の種類 |
1 | 等活(とうかつ)地獄 |
2 | 黒縄(こくじょう)地獄 |
3 | 衆合(しゅうごう)地獄 ←ココ |
4 | 叫喚(きょうかん)地獄 |
5 | 大叫喚(だいきょうかん)地獄 |
6 | 焦熱(しょうねつ)地獄 |
7 | 大焦熱(だいしょうねつ)地獄 |
8 | 無間(むげん)地獄 |
衆合地獄に落ちるのはこんな人

衆合地獄に落ちるのは、殺生+盗み+性行為をした者が落ちます。
衆合地獄は8つある地獄の中でレベル3の地獄。イメージは以下のような感じ
仏教には「欲から解き放たれた新境地に立つことで救いの世界(悟りの世界)が見えてくる」という考え方があります。一方で、世の中にはそれを邪魔する108の要素が存在します。これを108の煩悩(ぼんのう)と言い、その中でも特に有害な要素として、「欲望」「怒り」「妬み」が挙げられています。
衆合地獄のテーマは「欲望」「怒り」「妬み」のうちの「欲望」であり、さらに欲望の中でも特に抑えるのが難しい「性欲」がテーマになっています。数ある欲望の中から性欲が地獄に落ちる条件に採用されたのは、「守らないと地獄に落ちるぞ!」と言わなければならないほど性欲のコントロールは難しいものだからです。
性欲は人間の三大欲求(性欲・食欲・睡眠欲)の1つです。そりゃ抑えるのは難しいですよね・・・。実際、性欲を抑えきれずに後悔したり、トラブルを起こしてしまった方もいるのではないでしょうか。
衆合地獄はこんなところ
衆合地獄では色々な拷問がありますが、ここでは性欲にまつわる拷問を1つ紹介します。
ある木のてっぺんにとても美人な女性が立っています。(女性の方はイケメンの男性をイメージしてください)
衆合地獄に落ちた罪人は性欲に溺れているため、この女性と近づきたい気持ちを抑えることができません。罪人はその木を登ります。しかし、その木の葉は鋭利な刃になっていて、よじ登る罪人の体を切り刻みます。
血だらけになり、ようやく頂上に登ったかと思うとその美女は地上に降りていて、こう言います。

私はあなたを愛するあまり地上に降りましたのに、なぜいらっしゃらないのですか。早く私を抱いてくださいませんか
これを聞いて興奮した罪人はすぐさま体を切り刻まれながら木から降りますが、また女性は木の頂上に立っています。
再び興奮した罪人は体を血まみれにしながら木を登りますが、女性は再び地上へ・・・以下、無限ループが続きます。性欲に溺れ、もはや自分の体を傷付けることを止めることもできなくなり、8億年(!?)もの長い期間、苦痛を受け続けなければなりません。
・殺生+盗み+性行為をした人が落ちる地獄
・仏教では欲望から解放されることが大事。だから戒めの意味も込めてコントロールが難しい性欲が地獄に落ちるトリガーになってる。
仏教では「性欲=悪」になっていますが、一方で性欲は生物としての本能です。それを完全否定しては生物は生きていけません。
性行為をするな!というのは確かに言い過ぎですが、「性欲に負けて理性を失うこと」=煩悩という仏教の考え方はおそらく正しいです。性欲に負けて良かったって話はほとんどないのに、性欲に負けて大後悔したって話は世にたくさん溢れているのがその証拠。衆合地獄は、性欲をコントロールすることの難しさと大切さを私たちに教えてくれています。
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