あなたが落ちるのは地獄レベル3の衆合地獄(しゅうごうじごく)にある無彼岸受苦処(むひがんじゅくしょ)という場所です。
地獄レベル | 地獄の種類 |
1 | 等活(とうかつ)地獄 |
2 | 黒縄(こくじょう)地獄 |
3 | 衆合(しゅうごう)地獄 ←ココ |
4 | 叫喚(きょうかん)地獄 |
5 | 大叫喚(だいきょうかん)地獄 |
6 | 焦熱(しょうねつ)地獄 |
7 | 大焦熱(だいしょうねつ)地獄 |
8 | 無間(むげん)地獄 |
衆合地獄の周りには複数の小さな地獄が広がっていて、その中の1つがあなたが落ちる無彼岸受苦処になります。
衆合地獄の無彼岸受苦処に落ちるのはこんな人

衆合地獄の無彼岸受苦処は、結婚してるのに既婚女性と不倫したことのある男性が落ちる地獄です。
仏教では、欲望は人々を悟りの境地から遠ざける避けるべきものであり、特に性欲は自制するのが難しく、性にまつわる地獄が多く用意されています。無彼岸受苦処もそんな地獄の1つです。
既婚者同士の浮気は、お互いのパートナーや周辺の人々に多大な迷惑・負担を強いる可能性のある行為です。性欲うんぬん以前に、浮気をする人のモラルの問題もあります。だからこそ、そんな人専用の無彼岸受苦処が用意されているのでしょう。
ちなみに、未婚女性との不倫が地獄に落ちる条件に入っていないのは、昔は一夫多妻制の文化があったためだと思われます。今の日本では、未婚女性でも既婚女性でも不倫は許されません。
無彼岸受苦処はこんなところ
無彼岸受苦処では、火で焼かれ、刀で切り裂かれ、内からは数多くの病が罪人を苦しめます。無彼岸受苦処では、内と外からオールラウンドに鬼畜な拷問を受け続けなければなりません。
仏教では、悟りを開いた者は苦しみのない仏の世界へ行けるとされています。仏の世界は複数ありますが、その中で特に有名なのは極楽浄土。現世と極楽浄土の間には川(三途の川とは別の川!)が流れていると考えられていて、現世から川を渡った極楽浄土の岸のことを彼岸(ひがん)と言います。
無彼岸受苦処に落ちた者はもちろん彼岸に行くことはできませんが、ここで拷問を受ける者はその苦しみのあまり、彼岸のことすら考えられなくなります。彼岸は極楽浄土なので苦しみのない世界です。この地獄に落ちると苦しみのない世界を妄想することすらできなくなるのです。
誰でも辛いことや困難なことがあった時、例えば「これさえ頑張れば、彼女(彼氏)に会える」とかどんな些細なことでも何か希望を持ってそれを乗り越えるものです。この地獄ではその最後の希望すら奪われてしまいます。希望すら奪い去る非常に残酷な地獄です。
・無彼岸受苦は、人妻と不倫した既婚男性が落ちる。
・落ちた者はその拷問の苦しみのあまり、苦しみのない世界のことを考えることすらできなくなってしまう。最後の希望すら奪われる。
今の日本では、不倫をすると場合によっては法による裁きを受けます。周囲からの目が良心の呵責になることもあるでしょう。仏教の世界では、これらの罪と罰に加え、死後の世界でも地獄が待っています。安易な気持ちでの火遊びは絶対にやめましょうね。
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